石垣りんの手帳
1957から1998年の日記
小さな手帳に鉛筆書き。詩人直筆の日常の記録から、
「社会詩」「生活詩」と謳われた詩作が生まれた背景を探る。
3,600円+税
書誌情報
仕様
文庫サイズ上製本 縦148mm 横98mm 厚さ23mm
オールカラー424頁
執筆者
谷川俊太郎 関容子 高橋順子 田中和雄
写真
武 藤奈緒美
装幀・レイアウト
櫻井久
中川あゆみ(櫻井事務所)
取材・文・編集
織田桂
発売日
2025年2月21日
初版第一刷発行
定価
3,600円+税
印刷・製本
株式会社東京印書館
©Hideo Ishigaki
ISBN978-4-9913259-2-2 C0091
詳細
戦後女流詩人の草分け的存在である石垣りん。
石垣りんの詩やエッセイは
いつの時代も、人々の心のひだに触れてくる。
本書は、南伊豆町町立図書館「石垣りん文学記念室」に所蔵される、
1957年の富士重工業製の手帳、
1957年から1998年の間使用された
日本興業銀行製などの手帳ページを撮影して公開する。
小さな手帳に鉛筆書きで几帳面にしたためられた、詩人直筆の日常の記録から、
「社会詩」「生活詩」と謳われた詩作が生まれた背景を探るものである。
[主な内容]
1974年1月1日(火)
晴天、10時起きる、年賀状252通
1975年2月20日(木)
本店人事部へゆく 10時定年退職の辞令
1976年11月14日(日)
シブヤで谷川さんにあって西武で洋服みてもらってかう
1977年2月21日(月)
誕生日、57才 岐阜県徳山村へ行く
1980年9月5日(金)
花神社大久保さんに会う 略歴500増刷の由
1988年11月28日(月)
1時青山葬場へ、草野心平さんを送る集り
「未来を祭れ」に出席
1991年5月19日(日)
午後シブヤへ出て茨木のり子さん夫君
17回忌で西村からメロン送る
1992年11月6日(金)
6スギ神楽坂・出版クラブへ行く、
「北村太郎・お別れの会」に出席
1995年1月17日(火)
午前5時46分、阪神大震災、
偶然6時少し前に目をさまし、ニューズで知る
<石垣りんの愛用品>
自作年賀状
自作消しゴム印
東京-石川台 定期券 1974
名刺
<寄稿>
「石垣さん」 谷川俊太郎
「きっぱりと爽やかな詩人」 関容子
「日記を書くこと、詩を書くこと」 高橋順子
「石垣りんさんの遺言」 田中和雄